アフリカ ブルキナファソ

木とともに人が育つ、地域が育つ、贈り物。

Present Tree for AFRICAは、樹を植えるだけではなく、持続的な森林の循環利用による雇用創出や収入の安定を図り、人々の豊かな未来につなぎたいと考えています。

樹が育つと、人も地域も育つ贈り物
Present Tree for AFRICAは、西アフリカ・サハラ砂漠の南に位置するブルキナファソに、樹を植えるだけではなく、持続的な森林の循環利用による雇用創出や収入の安定を図り、人々の豊かな未来につなげていくことを目的としています。

ブルキナファソ (Burkina Faso)
首都:ワガドゥグ (Ouagadougou)
土地面積:27万4,200平方キロメートル(日本の約70%)
人口:約1,575万人(約65の部族からなる多民族国家)

ブルキナファソは、世界で最も貧しい国のひとつとされていますが、単にお金がないということではなく、個人が幸せを追い求める手段を奪われている状態でもあるのです。そのなかには、HIV/AIDS感染を含む保健問題、教育問題、女性や子供への暴力なども含まれます。また、気候変動や「気候難民」の流動、人口増加などによる砂漠化の影響で、緑や水が豊かな地域でも森林がどんどん消えていっています。私たちは、この地でアグロフォレストリー(※)の技術を導入した、シアバターノキの育苗・植林を通して、ブルキナファソの抱える様々な貧困問題解決への糸口になるよう取り組んでいきます。

※アグロフォレストリーとは?
農業と林業を組み合わせた農法。森を作りながら作物を生産する方法で、樹木作物を中心に植栽し、樹間で動植物を育成。樹木やその他の農作物などを同じ土地で同時に育てるので、より持続的な森林と人の共生を可能にするといわれています。

シアバターノキを植えるわけ
シアバターは「非木材林産物(木を切らずに収穫できるもの)」のひとつで、収入源となる大切なものです。ブルキナファソでは、おもに食用として使用されるほか、女性の美容クリーム・傷薬・マッサージ用など、日常のさまざまな用途に用いられてきました。最近では、化粧品用の高級美容オイルとして認知されるようになったことから、世界レベルで需要が増え、年々その経済的重要性を増しています。しかし、ブルキナファソの北部・中部ではシアバターノキの収穫量が減り、自然交代が進まず、すでに老化が始まっているといわれています。

そこで、現在ブルキナファソで分かっている最新知識と技術を用いて、シアバターノキの植林と実の増産を図ろうとしています。「Present Tree for AFRICA」では、シアバターノキについての知識・技術を普及することも視野に入れ、10年の歳月をかけて育苗・接木・植林・増産し、地域の自立をサポートすることをめざしています。


経済的・社会的自立をめざして
シアバターノキの苗木は、ブルキナファソ2ヶ所で育てます。ひとつは西部のコモエ県バンフォラ市にあるラキエタ・エイズ対策センターの研修所。もうひとつは、中央部のブルキエンテ県にある国立農業研究機関の支部・INERA-SARIAです。それぞれの苗畑で育った苗は、コモエ県のいくつかの森林管理住民組織「GGF」に渡され、やがて実がなりシアバターが生産できるようになって、村人たちの経済的自立、特に女性たちの社会的自立につながっていきます。

※ラキエタ・エイズ対策センターとは
ラキエタ・エイズ対策センターは、地域でエイズ検査や患者支援、孤児や寡婦支援、啓発活動など、幅広いエイズ対策活動に取り組む市民団体です。在ブルキナファソ日本大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によって建設された研修所では、実際にエイズに感染したりその影響を受けている女性たちが職業訓練を受けています。またここでは、JICA「コモエ県における住民参加型持続的森林管理計画プロジェクト」による製造技術訓練を受講したGGFの女性たちが生産した高品質のシアバターを原料として、滑らかで優しい100%天然の石鹸を製造しています。

JICAによる「コモエ県における住民参加型持続的森林管理計画プロジェクト」はこちら


プロジェクトのはじまり
Present Tree for AFRICAは、認定NPO法人環境リレーションズ研究所が、株式会社ア・ダンセの呼びかけに賛同し、企画・誕生したエコアクションメニューです。

プロジェクト概要

目的:
森林の循環利用による 地域住民自立支援
所在地:
アフリカ ブルキナファソ コモエ県
管理者:
株式会社ア・ダンセ
樹種:
シアバター
  • プレゼントツリーfor Africa協定調印式の様子
  • 東部の砂漠化
  • シアバターノキ
  • 加工前のシアの実
  • シアバターをつくる女性たち
  • シアバター苗木
  • Present Tree for AFRICAのしくみ
  • 現地の子供たち
受付終了
page top