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2013年9月 自治体国際化フォーラム
クローズアップNGO・NPO「森づくりは、国づくり!」
認定NPO法人 環境リレーションズ研究所 理事長 鈴木 敦子

先進国の課題

2013年6月、復興庁・復興推進委員会から「新しい東北の創造に向けて」と題した中間とりまとめが発表されました。このなかでは"わが国の人口減少、 高齢化、産業の空洞化といった課題を抱えたままの現状へ復旧するのではなく、震災復興を契機にこれら課題を解決し、わが国や世界のモデルとなる「創造と可能性ある未来社会」の形成に向け、全国に先駆けて取り組んでいく必要がある"とうたっています。

今の日本で、少子高齢化や産業空洞化への対策を無視できる地域はゼロでしょう。のみならず、成熟国家である先進諸国は、皆いずれ同じ課題に直面する運命にあります。

そこで外してはならない視点が、「少子高齢化や既存産業の空洞化が進んでも、活力ある国家として維持・発展していくためにどうすべきか?」です。

基本的に、人・物・金・情報がうまく循環し続けていれば、国や地域の活力は衰えません。

そこで本稿では、他のどの国よりも急速に少子高齢化が進み、どの国よりも個人の現預金比率が高い日本が、世界のモデルとなるべく「活力ある未来社会」を実現するため、いかに「人とお金を循環させていくか?」の一つのヒントとして、私共の「Present Tree(プレゼント・ツリー)」プロジェクトをご紹介します。

呼びかけは"人生の記念日に樹を植えよう!"

「日本の森を守ろう!」と言えば、多くの人たちは賛同しますが、具体的な参加には至りません。しかし、「子供が生まれたから記念樹を植えよう」、「結婚の記念に樹を植えよう」となると、動き出します。
多くの人は「ワタクシゴト」として捉えたときに初めてアクションに参加してくれます。

だからPresent Treeは、人生の私事の最たる「冠婚葬祭」をはじめとする記念日に、植樹が必要な焼失地や皆伐放棄地、被災地などに樹を植えて森を再生させるというスキームとなっています。PresentTreeによる植樹が必要なエリアは、イコール「地元だけでは森林再生がままならない地域」であり、すなわち少子高齢化・過疎化の進むエリアです。

Present Treeの参加者は主に首都圏をはじめとする大都市の個人や法人の皆さまです。皆さまの「大切な記念樹」は、一本一本に識別番号を付けてこの番号ごとに「植林証明書」を発行、皆さまのお手元にお届けし、以後10年(場所によっては20年)にわたりその樹を管理していきます。

10年かけて育む交流と自立型の仕組み

この10年という期間は、人間が手をかけて積極的に森林への遷移を手伝っていくべき時間という側面と、記念樹を機に生まれた参加者と当地とのご縁、および地元の人たちのモチベーションを育むための時間という側面とを併せ持っています。その間、通常行われるべき森林の施業管理はもちろんのこと、そのほか、識別のための番号札が外れればあらためて付け直し、樹が立ち枯れすれば、同じ時期に予備に植えた別の元気な樹に番号札を付け替える、というとても細やかな、はっきり言えば、とても面倒な作業を、各地の林業家に委託しています。

なぜ、そうまでするか? というと、10年間しっかり皆さまの記念樹をその森に維持し続けることで、都会の人たちの、はじめは「自分の記念樹」にだけ持っていた愛着が森全体に広がり、森に行きたくなり当地を訪れ、当地の人たちとも縁が生まれ、当地のにぎわいや経済的活性化にも貢献するようになり、故に森も潤い続ける、という好循環をもくろむからです。

そして、人間社会にとって決して短くはない10年間という約束を担保するため、また、地元の方々にしっかりコミットいただくために、私共主催者と、地元首長さん、地元林業家さん(多くは森林組合)、そして森林所有者さんとの4者間で、がっちり協定を結びます。こうすることで、仮に私共団体が無くなっても、外の3者だけで約束が履行される仕組みとなっています。

このようなミッションと、それに伴う緻密な仕組みが信頼につながり、最近では、大手企業の参加が増え続けており、これらの企業経由も含め2005年1月のスタート以来、今までに、おかげさまで延べ250万人超もの方々に参加いただき、およそ4億5,000万円が集まり、国内外23か所の森林再生を担うまでに育っているPresent Treeプロジェクトです。

眠れる資産の有効活用

ところで、家計が保有する金融資産のうち、現預金に回っている資産比率がダントツの日本ですが、60歳以上の世帯による貯蓄総額が全体の56%を占めると言います(平成20年末 日本銀行「資金循環統計」)。

これらのお金をどうやってうまく流通させるか? が、重要な経済施策の一つでもありますが、Present Treeでは、まさにこのストックの流動化も狙っています。個人参加者から申込時に任意でアンケート(回答数1,134)を採ったことがありますが、60歳以上の方々で26%を占めているという結果でした。

高齢の父を見て実感していますが、彼らは本当にお金を使いません。使いたくなる対象をうまく・早く世に提示できないと、相当なボリュームのお金が ずっとストックされたままです。当たり前の話ですが、お金は流れていることで価値が生まれます。

Present Treeに苗木の里親として直接的に資金拠出してもらい、過疎地の森林再生のために地元の雇用などに資金を流すというルートはもちろん、それとともに、預貯金の替わりに「Present Treeにお金を預ける」ことで、実際の利回りはゼロでも、新しい形の「利息」、それは過疎地からの感謝だったり、地域政策への参加感や達成感だったり……いろいろ考えられますが、これらを得ることができる「新しい資産運用」の在り方を模索し続けてもいます。

「地域が潤ってこそ、森も潤う」。

森には、ご承知のとおり、きれいな水を育み、美しい環境と生態系を保全し、国土を災害から守るなどのたくさんの大事な機能があります。そして、その森林に国土の約7割が覆われている日本なのだから、私共では、「森づくりは国づくり」だと言っています。「地域が潤い、そして森も潤い、だから国土も潤う」。

そんな地域と森の理想的な循環を目指すコンセプトが理解され、環境大臣賞をはじめ、千葉県里山活動協定認定や宮崎県二酸化炭素森林吸収量認定など各地で評価をいただくことができました。また、現在ではいろいろな自治体からPresent Tree への勧誘が入り、2012年10月からは、いよいよ東日本大震災被災地でのPresent Treeが岩手県宮古市で始まっています。

被災地への支援熱が冷め始めるこのタイミングで、10年かけて当地の復興に寄り添えるPresentTreeは地元からも大いに期待されており、気を引き締め直しているところです。

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